2019年12月のコラム

●大晦日となりましたねぇ〜。
◆今年の年の瀬干支川柳。
 無我夢中 正夢の如し 里見上げ
 豕だき 山より大きく 臭さ愛す
 潤む樹皮 猪木の吐息 身嗜み
 地図一途 大山鳴動 ブヒーフェイス
 馴染まれて 窮鼠群がり 顎しゃくり
 口窄め 電車ごっこの 数珠繋ぎ
 星ふるる 奉納張り手 出っ歯っパー
 直向きに 一つ覚えの おちょぼ口
 一心不乱 頑固一徹 只管に
 踏み出せば その道の果て 水平線

・そんなこんなで、いつぞやの路線バス内でしたか、
 アナウンス前に降車ボタンを押された、押す気満々だったらしい幼児の、
 そんな笑えたぐずる光景でも懐かしんでみちゃいつつ、
 令和2年を迎える年賀状に令和元年ってな話も耳にした、
 一先ずの亥年から子年へ。

 各地で冒険を満喫した猪さんたちには沼田場で英気でも養ってもらいつつ、
■それでは〜、
 皆様方には良いお年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます。
(2019.12.31)

●ボクシングデー。
◆もう五日寝ると大晦日ともいった26日の木曜日。
・街の雰囲気も変わってくるんであろう、
 室内のささやかなクリスマス飾りも仕事納めの、
 11ヶ月程の春夏秋冬眠に就く事となってたというか、
 季節の風物詩でもお裾分けさせてもらってるというかで、

 味わい方もそれぞれってな、耳にしてた冬至がらみの柚湯話に、
 暫し表情を緩まさせてもらえば、
 ふとよぎっちゃってた以前の住まいでの、なつみかんと幼き姉妹の数え歌。

 ようは、庭で実ってたものの、しびれる味わいに、
 ならばもったいないと、肌にはどうだったんだかで、
 夏季限定で、一時木お風呂に浮かべてみてた夏みかん。

 まぁ〜そんなものがお風呂に浮かびだしちゃぁ〜、
 どうにもいじらずには〜いられない ってな具合で、
 指でほじほじだとか、湯船で一汗ってな拳磨きだったもので、
 湯船の蓋を開ければ日も経つと、「あれぇ〜今日は入れてないとぉ〜」、
 ってな展開になっちゃってたんでしたっけ。

 そんなこんなの網戸全開といった時期なんかには、
 その夏みかんなどの樹木越しに聞こえてきてた、
 豪快というか爽快というかの、見事に数がすっ飛ぶ、

 こちらも何気なく聞き入ってしまうもので、思わず笑み浮かぶといった、
 50だったか100だったか、笑い声こぼれる幼き姉妹の、
 湯船数え歌ってのでも懐かしんでみちゃってたといったところでしょうかね。

 そんなこんなのこの本日、
 今年の1月6日以来という部分日食も観測され、
 沖縄県で三日月のような部分日食がはっきり見えたとのこと。
 次回は来年、2020年 令和2年の6月21日とのことでしたねぇ〜。
(2019.12.26)

●冬至。
◆一陽来復といった別称も耳にする22日の日曜日。
・早々のうん〜うん〜ってな具合で、一先ず耳にする冬至の運盛り、
 なんきん(かぼちゃ)、にんじん、れんこん、
 ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん、
 ってな冬至の七種でも記しつつ、

 町内会からはお餅もいただく中、
 都大路の全国高校駅伝に、競馬の有馬記念、M1グランプリとてんこ盛り。

 あれは〜季節も2つ先というか3つ先というかに触れてみてた、
 いつぞやの、爽快なる一口というかで、
 その当時、お好み焼き屋さんでふと目に止まってた、
 メニュー上のフルーツパフェ。

 他の者はアイス系のデザートでも注文してみちゃってた中、
 ならばと自分ともう1人が選んでみてたフルーツパフェでしたが、
 真坂の注文だったんでしょう、いざ運ばれてきての、
 色彩乏しき、お目目パッチリ。

 いやぁ〜無理なら無理でかまわなかったのですが〜といった、
 バニラアイスを覆う生クリームから、フルーツはブドウとバナナのみが彩り、
 ポッキーがポーズを決めてるといった、
 スプーンを突っ込めば、ふんだんのコーンフレークスに、
 思わずメニューの写真と見比べちゃってたという、

 締めでの一笑いというか、
 デザートでお口直しさせてもらっちゃってたというかで、
 なかなか思い切ったものを作って出してきよったなぁ〜というような、
 涼しき時期の のど越しよろしきお澄ましパフェでしたっけかねぇ〜。
(2019.12.22)

●漢字の日。
◆コールドムーンともいった12日木曜日。
・この年の世相を表す漢字が「令」とも発表される、
 今年で25回目ともいう師走の風物詩、今年の世相漢字。
 この四半世紀でも改めさせてもらってた中で、
 令和元年最後の満月とも耳にすれば、
 真逆の季節の「月夜の納涼」ってなエピソードバッテリーでも再び長々と。

・そんなこんなで、
 あっちでコンコン、こっちでコンコン、何かを見つけちゃ飽きずに遊ぶ
 子猫は喜び、部屋駈けまわり、自分は疲れて横になる ってな、
 名も無き黒い子猫と出会ってから数日後の夜。

 確か、午前12時を過ぎていた頃だったでしょうか。
 部屋の寝床でうとうとしてると、不意に聞こえてきた何かの音。
 何だろうと思い、聞き耳をたててみれば、
 かなり近いところから聞こえてくる感じの、子猫らしき鳴き声。

 2階の部屋だったものの、幼き黒猫の事もあったもんで、
 どこから聞こえてるのかが気になってしまい、電気を消したままで起き上がり、
 月明かりを頼りに、窓の外を覗いてみれば、
 2階の部屋の中を覗き込むように、網戸越しに子猫がひょっこり頭を出して、
 可愛らしい声で呼んでくれちゃってたという、

 「ねぇ〜来たよぉ〜、遊ぼうよ、部屋に入れてよ〜」、
 みたいな感じだったんじゃないでしょうか。
 思わず「えぇ〜下で寝とったっちゃないとね、よう上がりきったねぇ〜」などと、
 ちょっと驚いた感じで子猫に言葉をかけ、自然と抱きかかえてましたもんね。

 子猫が上って来た木というのが、数日前に誰かに捨てられ、放置されてたという、
 唯一、1階の屋根に接してた、勝手口前の緑の葉生い茂る落葉樹なわけでして、
 勝手口の蛇腹式網戸から飛び込んできてた際なんかには、

 塀の高さの枝から下りるにしてみても、やっとこどっこいズリ落ちるように、
 苦労して下りてた様子を聞いてたもんですから、
 よう上る気になったもんやなぁ〜ってな具合で、

 上って来た木を下りる事がこの時点での子猫には、絶対に無理だろうと、
 抱き抱えた子猫を、そのまま屋ねには放置する事ができず、
 初めて2階の自分の部屋に、子猫をご招待してみちゃってたわけなんですよね。

 そんな子猫の様子を観察してみると、
 先ずは部屋の中をゆっくりと探っているような感じだったでしょうか。
 そして、安心したのか慣れてきたのか、少しづつ動きが活発になってきたんです。
 子猫からしてみりゃ、部屋の中に入れてもらった嬉しさもあったでしょうし、
 見る物すべてが珍しかったでしょうからね。

 飽きる事なく部屋の中を動き回り、次から次へ遊ぶ方法を探し出すもので、
 暫くは、楽しそうに遊ぶ姿を、ほのぼの気分で見ていましたが、
 ある程度の時間が過ぎ、眠気の方が強くなってきたもんで、
 「机の上には上がるなよぉ〜」と声をかけ、
 自由に遊ばせたまま、横になり眠りについたんです。

 そんな、子猫を部屋の中で自由に遊ばせている状況の中、背を向け横になり、
 目をつぶってうとうとしていたんですが、暫くすると、耳ざわりな音が。
 どうやら、子猫が部屋のどこからか、プラスチックらしき小物を見つけたようで、
 猫特有の遊びとでもいいましょうか、さらにテンションを上げての、
 ジャブ、ジャブ、フックを始めちゃったわけなんですよねぇ〜。

 夜中で眠ろうとしている静かな部屋には、元々いろんな音が響くというのに、
 ましてやプラスチックらしき小物を、床の上で転がされる音というのは、
 自分が眠りにつくには、ちょっと耳ざわり過ぎだったもので、
 先ずは、子猫に対して軽い感じで声をかけてみたんです。

 「さっきから何を転がしようとね〜」
 「もうおそいっちゃから、そろそろねらんねぇ〜」
 背中を向け、横になったままの状態で話かけていたのですが、
 当然子猫には、言葉の意味など理解できるはずもないんですよね。

 見事な感じで、話かけているそばから床の上を転がる、
 プラスチックらしき小物の音。
 どうやら、ジャブ・ジャブ・フックをやめるつもりなど、全く頭にない様子。
 こちらの気も知らず、楽しそうに遊び続ける子猫が、
 なんと耳ざわりな事でしょうか。
 このままでは眠れないと、大きく溜め息をついてしまった自分。

 我慢の限界も近づき、だるい体を起こして、子猫の元へ行ってみれば、
 以前、床の上に落とし、放置していた鉛筆のキャップってのが、
 ジャブ、ジャブ、フック、の元凶だったみたいなんです。

 そこで、お楽しみ中ではあったんですが、
 こちらも全く遠慮せずに鉛筆のキャップを没収し、
 そして、この子猫がどのようにしたら、眠ってくれるのかを考える事に。

 子猫がこの家に捨てられてた日から、
 2階の部屋に上がって来るまでの、この数日間というのは、
 1階の濡縁に置いていた、ダンボール箱の中で夜を過ごしていたわけで、
 そのダンボール箱をこの部屋に持ってくれば、眠ってくれるのではないかと考え、
 一先ず試してみようかと、ドアの方へ歩きだしたんです。

 鉛筆のキャップを取り上げられ、少しテンションが下がりぎみの子猫に対し、
 ドアの前で、 言っても理解できないとは思いながらも、
 「すぐ戻ってくるから、おとなしくしとかなよ」みたいな感じの言葉をかけ、
 困ったちゃんを2階の部屋に残し、溜め息まじりに1階の濡縁へ。

 この時点で、確か軽く午前2時は過ぎていたんですよね。
 冷蔵庫や壁の時計の音が響く深夜、階段を下りる足音を響かせ、
 1階の濡縁の和室前で、当然、眠っている事と思ったので、
 遠慮した感じで「ちょっとよかね〜」と声をかけると、
 案の定、不機嫌そうな感じで:「なんねぇ〜」との返答。

 あの子猫が2階に上がってきとるったい」と説明すると、
 「子猫〜、そこのダンボールの中で寝とろうが〜」と、
 説明が理解できていないようなご返答。

 「見てんね、おランや労が、今2階に上がってきとるっちゃけん」、
 と確認を促すと、
 「あら、おらんごとなっとる、どこに行ったんやろうか」ってな寝ぼけ声。
 「だけん2階にあがってきて鳴きよったけんが俺の部屋に一先ず入れとったい」、
 「2階〜、2階って、どこから上がったんやろうか〜」、
 「しらんよ〜、たぶん勝手口の所の木やないんかね〜」と説明すると、
 「上がりきったったいねぇ〜」とビックリしながらの笑い声。

 「まあぁ〜、上がってきとるから、上がれたんやろうねぇ〜」、
 と相槌をうちながら、
 「でさぁ〜、いつまで経っても寝らんで遊びよるから、
  ダンボール箱があったら寝るんやないかと思ってね」、
 みたいな会話の遣り取りをした後、
 「入るよぉ〜」と、和室に入り、網戸を開け濡縁にあるダンボール箱を抱え、
 そして、子猫が何をしているのかわからない、2階の部屋へ急ぐ事に。

 階段を上がり、自身の部屋のドアをあけてみれば、
 月明かりの中、視線の先には、こちらを見上げている子猫の姿があったわけで、
 一先ず、ほっとしながら部屋に入り、自身が寝ているマットの近くの床に、
 1階の濡縁と同様な感じでダンボール箱を置き、
 子猫を抱え「ここで寝なさい」みたいな言葉をかけ、
 かなり強引な感じではありましたが、ダンボール箱に突っ込み、
 少しばかり撫でた後、自身も横になり眠りについてたでしょうか。

 部屋の中には、気になる音も響かなくなったもので、
 この困ったちゃんである子猫も、
 こちらが言っている意味を理解してくれたのだろうと、
 何気ないアイデアに自己満足し、
 少しばかり気分を良くして夢の入り口へと向かい始めたんです。
 すると、どこからともなく聞こえだした、例のジャブ・ジャブ・フックの音。

 最初は夢か現実か判らない状況の中、何気なく目をあけてみた所、
 なおも響き続ける遠慮なき現実の音。
 間違いなく夢ではない事を理解しながらも、
 一先ず子猫がいるはずのない、そのダンボール箱に視線がいく事に。

 まあ、この瞬間にもお楽しみ中と思える耳ざわりな音が、
 見事な感じで響いていたわけですから、
 当然このダンボール箱の中に、子猫の姿はなかったわけで
 やはり遊ぶ気満々の子猫の前には「眠りなさい」と言った所で、
 到底無理な注文でしたね。
 それから視線は、気まぐれ時刻に設定された、動き回るアラーム子猫の音源へ。

 まぁ〜何というかで、
 おもちゃのチャチャチャ 子猫のチャチャチャ 
 チャチャチャ黒猫の チャッチャ ってな、
 何が楽しいんだか判りませんが、子猫の鼻唄までもが聞こえてきそうなこの状況。

 考えてみれば、部屋にはガラクタや小物が放置された、
 戸の無い低い棚があるわけでして、
 新たな小物がたくさん転がる、宝の山を目の前に、
 眠ってなんかいられないといった所でしょうかね。

 「やれやれ」といった感じで体を起こし、
 アラーム音を止めるべく、夢中で遊ぶ子猫の元へ。
 「今度は何を転がしようとね」と
 溜め息混じりに言葉をかけ、子猫の元へ行ってみれば、
 こちらを一瞬見上げるものの「え〜何か言いましたぁ〜」といわんばかりの表情で
 飽きる事なく小物を転がし、部屋の中を走り回ってくれる事に。

 音の現況が何かと思い、近づいて見れば、壊れたプラモデルの小さなパーツ。
 「よう見つけるねぇ〜」と感心しながらも、
 有無を言わさず遊び道具をさっさと取り上げ、
 気まぐれ時刻の設定を、朝の起床時刻へと変更すべく、
 どうしたものか考える事に。

 一先ずは、困ったちゃんを抱き抱え、こちらの事情を説明するも、
 見上げる顔は、キョトンとしたまま。
 眠らせるアイデアが何も浮かばず、とにかく眠ってくれと撫でるばかり。

 「何を言っているのか判りません」みたいな感じの表情でしたが、
 とりあえずはダンボール箱に子猫を入れて、
 寝床の中からこちらの事情を繰り返し聞かせ、願いをこめて撫でてたんですよね。

 しかし、撫でてばかりでは、眠りたい本人が眠れないもので、
 自然と撫でる手の動きも止まってしまい、ダンボールの中から手を引っ込めて、
 今度こそはと、気合を入れて目をつぶったんです。

 疲労感たっぷりで、とにかく眠りたいこの状況でも、
 困った事に耳の方は冴えてしまい、なかなか夢の中へと行けない状況。
 何気なく目をあけ、ダンボール箱に視線が行くと、
 残念ながら、願掛け適わずお留守なもので、
 寝床の中から周囲を見渡し、外出先の捜索へ。

 夜遊びへと出かけたお隣さんの、お出かけ先がどこかと思えば、
 小物が転がる宝の山。
 ルンルン気分でどれにしようか迷っている様子を、放置はできぬと体を起こし、
 音を響かせる前に連行するも、
 「昼寝の方はバッチリですから」と眠る気などないパッチリお目目に
 響き始めたジョーズのメロディー。

 部屋の中へ招待した時には、何ら気にする事がなかった子猫の行動でしたが、
 眠りたくても眠れないこの状況に、
 とにかく今は、寝床で朝までおとなしく眠ってくれないかと、
 理性を保ちながら願うばかり。

 これまでは、自身の眠りに就く癖もあり、
 ダンボール箱に背を向けた状態で眠っていたのですが、
 今度ばかりは、自然と体の向きを変え、
 子猫の寝床の方を向いて眠りに就いたんですよね。

 当然監視をしてみようと思ったからなのですが、
 撫でる手をダンボール箱から引っ込めてたらば、そんなに時間が経たないうちに、
 宝の山へとお出かけしようと寝床をお留守にする始末。

 寝床を離れて夜遊びへと出かける子猫に対し、
 アレルギー反応を示してしまう自身の感情。
 反射的に体を起こし、お出かけ途中の困ったちゃんを寝床に戻れとすぐさま補導。
 子猫にしてみれば、夜中であろうが自分だけで遊んでいる感覚なわけですから、
 なにゆえ、夜遊びを邪魔されるのかが判らないといった所なのでしょうね。

 困ったちゃんの外出とその度の補導というのを繰り返していた所、
 どうやら、子猫なりに閃くものがあったようで、
 こちらの方へ出ることが補導されてしまう原因だと思ったらしく、
 そこで、ちょっと捻りを見せた解決策が、
 寝床を反対側に出て、夜遊びへとお出かけした事。

 溜め息混じりに笑いながら思わず出た言葉が、
 「ちがぁ〜う、そっちもだめってぇ〜」。
 どうやって遊ぶかを、子猫なりに考えた結果の行動でしょうが、
 残念ながら再び補導。
 いかに遊ぶかを考えている子猫に対し、
 こちらは、いかに寝かせつけるかを考えるといった、
 どうにも噛み合わない状況に、余裕がなくなりつつある自身の感情。

 お互いの願いが適わないという点では、同条件の我慢比べ大会でしたが、
 ゲームを優位に進めていたのは、とぼけた表情の一途な子猫。
 眠る気などなく、取り付かれたかの様に夢中で遊ぼうとする子猫の姿に、
 忍耐尽き果て、ついにこの我慢比べ大会の降参を宣言。

 「何時とおもっとるんか、お前は〜、寝らんなら出とけぇ〜」。
 子猫を抱え上げた今回の行き先とは、網戸の向こうの屋根の上。
 降参を宣言する前の補導先にしていた、寝床のダンボール箱を通り過ぎ、
 月明かりが差し込む網戸を開けて、室外退去を一先ず実行。

 子猫が征する事となってた、睡眠と遊びを賭けての深夜の我慢比べ大会でしたが、
 しかしながら、降参宣言と同時に実行された、勝者の子猫の室外退去。
 網戸の外からは、部屋へ入れてくれといった、子猫のアピールもないもので、
 ようやく眠れると横になっても、どうにも気になってしまう子猫の様子。
 1分と経たずに体を起こし、網戸の前へと行ってしまう事に。

 まあ、こちらの心配どこへやらで、屋根の上を走り回っているようであれば、
 何も気にせず朝までほうっておくかと、外の方を網戸越しに覗いて見た所、
 困ったチャンの遊んでいる気配というものが、全く感じられずに静かなもので、
 網戸を前に、自然と想像をふくらませてしまう、室外退去後の子猫の様子。

 結局の所、網戸越しには、子猫の姿というものが確認できずにいたものですから、
 月明かりに照らされる屋根の上を見渡そうと、網戸をそっと開け、
 窓枠に手をつくと、少しばかり心配しつつ、先ずは、頭だけをちょっと出し、
 そして、キョロキョロと覗き込む事から始めた、困ったちゃんの捜索活動。

 続いて、窓枠から上半身を乗り出すと同時に、自然と視線は遠くへ注がれ、
 右へ左へ首を振り、どこだどこだと、ざっと見渡してみたんですよね。
 ところが、この場所から見える範囲の屋根の上には、子猫の姿は見つけられず、
 次に移った視線先とは、1階屋根と唯一接する、目の前の名前を知らない落葉樹。

 子猫が上って来たと考えられる、勝手口前の、緑の葉が生い茂る落葉樹でしたが、
 耳をすましじっと目をこらして見てみるも、子猫の姿は確認できずにいたもので、
 ここからは見えない、反対側の屋根の方で遊んでいるのかとも考えながら、
 視線を何気に真下に落とし、ふと左側の壁沿いを見た所、
 上半身を乗り出して手を伸ばせば届く所に、見事にへこんだ子猫の姿が。

 真夏の深夜に、燦燦と降り注ぐ月の光の中、少しばかりの心配と共に開始された、
 子猫の捜索活動は、10数秒程で無事に終了を迎えられてたわけですが、
 この時ばかりは、降参宣言どこへやらで、一安心といった感じでしたね。

 そこで、捜索活動終了直後の、
 子猫のへこみ具合というものがどんな感じだったか説明してみると、
 不断はしゃきっと立てている耳なんですが、
 心境を表すかのように、見事な感じでお辞儀させ、
 声も出せずに立ち尽くし、
 泣きそうな顔でじっとこちらを見ている状態だったわけなんですよねぇ〜。
 自然な流れでしたが、へこむ子猫に手招きしながら、
 「こっちへおいで」と声をかけてましたもんね。

 ところが、我慢比べ大会の降参宣言というのが、余りに刺激的だったようでして、
 「ほら〜おいで〜」と、何度呼んでも、全く動けずにいる子猫の姿。
 そこで、静かな口調で語りかけながら、窓枠から上半身を乗り出して手を伸ばし、
 再び子猫を室内へとご案内する事に。

 自然な流れで、困ったちゃんを再び部屋の中へとご招待してはみたものの、
 潤ませたお目目と、お辞儀させたお耳で、心境をアピールしてくる困ったちゃん。
 見事に続ける反省アピールに、ただただ睡眠時間を削っての返答でしたね。

 とにかく、こちらにまで反省を促すような困ったちゃんのへこみ具合に感化され、
 ご機嫌を取らねばと、抱きかかえたまま釈明というものを繰り返し、
 ひたすら撫で撫で。
 しかしながら、朝日が昇るまで睡眠を削ってあやし続ける余裕はなかったもので、
 こっちの独断ではありましたが、頃合を計ってそれぞれの寝床へ。

 一先ず夢の中へと向かうべく、子猫に背を向け目を閉じていた所、
 いきなり耳元に感じた何らかの気配に、夢の中へは入りそこねて、
 さらには、微妙に触れる感覚と共に、突然響き始めた不思議なメロディー。
 そうです、この感覚の正体とは、まだまだ眠る気などない困ったちゃん。

 どうやら背を向け横になってたその背後から枕に上がり込み、
 頭の後方から耳元に顔を近づけ、咽を鳴らしているような感じでしたが、
 当時は、意味の判らない行動に、
 何が始まったのかと、寝たふりでもしていたんです。
 ところが丑満時の耳元で、
 咽を鳴らすといった意味の判らない攻撃を続けられると、
 不思議と気味が悪くなってしまい、今度は、こちらの方が固まってしまう事に。

 とにかく、怪談話でも聞いた時のような、
 ぞっとする感覚にまで襲われていたのですが、
 この時に恐怖した不思議なサウンドの意味というものを、
 偶然に知る事となったのは、
 確かこの黒猫のチャチャとお別れした日から、10年ぐらい経ってからの事でして、

 簡単に紹介してみますと、
 ある動物の赤ちゃんが、タレントさんの腕の中に抱かれ、
 なんとなく聞き覚えのあるサウンドというものを、静かに響かせてたという。
 聞けば、あやしているタレントさんに、甘えている事を示すサウンドとの説明で、
 その説明を聞いた瞬間、この真夏の深夜の事を思い出し、吹き出してしまう事に。
 なにせ、甘えている事をアピールしている子猫に、
 恐怖して固まってるわけですからね。

 この時に終わる事なく響き続けた、高いんだか低いんだかといった、
 喉を鳴らす音と、睡眠妨害というものは、
 初めて子猫が2階に上がってきた、この真夏の深夜の1回限りの事だったのですが、 だいたいからして丑満時に、人の耳元で響かせるような音じゃぁ〜ないですよね。

★当時を思い出し、あの世のチャチャへ今更ですが一言。
→紛らわしい時間帯に、ややこしい音を聞かせよって〜、
 まじで、びびってしまったんだぞ、チャチャー〜ってな具合でして、

 例えるならば、
 子猫から不気味な子守歌をプレゼントされてたとでも言いましょうか、
 ようは、眠る気などない困ったちゃんが、
 相手してよと、人の耳をマイク代わりに、
 怪談話のような喉自慢大会を、一方的な感じで、始めてしまったわけなんです。

 よもや、甘えている事をアピールしていたとは思わなかったもので、
 とにかく、いつまでも遊び相手はしてられないと、眠ったふりで応戦するも、
 終わる事なく続けられる、意味の判らない喉自慢大会というものは、
 全くもって不思議なもので、少し前の出来事や、時間帯も手伝ってか
 段々と不気味な感覚へと変化していく事となり、

 子猫に何かが取り付いてしまったんじゃないかというような怪談話的恐怖感やら、
 猛獣に狙われ、今にも狩られてしまうんじゃないかというような恐怖感やらで、
 面白い事に、鳥肌ものの恐ろしさというものを、
 勝手に味わってしまったですもんね。

 とにもかくにも、静かな喉自慢大会という形で、
 精一杯甘えている事を、こちらに伝えていたのでしょうが、
 不思議と頭の中では、子猫が目を吊上げ、
 不気味な子守歌を熱唱している映像しか思い浮かばず、
 子猫が甘える程に、こちらは恐怖するといった、
 なんとも滑稽な現象が起こってしまい、
 情けない事に、眠るに眠れない状況となってしまってたんですよねぇ〜。

 そんな感じだったもんですから、
 丑満時に続けられる喉自慢大会を、眠ったふりでやり過ごす事の限界を迎え、
 一先ずマイク代わりとなっている自身の耳から、子猫の顔を遠ざけようと、
 へたな寝たふり演技を解除する事に。

 そこで、平常心を装いつつ声をかけて、優しく撫でながら子猫を離し、
 恐る恐るその顔を覗いて見た所、当然といった感じの、
 怪談話などとは程遠い、何とも表現に困ってしまうような、
 暢気な表情でのご返答。

 言うなれば、どう見ても眠たそうな顔には見えなかったというようなわけで、
 鳥肌ものの恐怖感からは解放されるも、
 その顔を見ていると、別の意味で頼むから勘弁してくれよといった現実がそこに。
 ようは、困ったちゃんから、
 オールナイトを宣言されてしまってたようなものなんですよね。

 そこで、テンションを上げさせまいと、
 横になったまま体の向きを変えて、静かに説得を実行するも、
 撫でる手を離せば、見事な感じで願かけ適わず、
 「遊んでくるね」と、そばから離れ、
 再び、鼻唄までもが聞こえてきそうな、
 記憶に新しい光景を無理やり観賞させられる事に。
 そして、ついに迎えた、この我慢比べ大会のお手上げ宣言。(ギブ・アッ・プ〜)

・月の光り降り注ぐ→真夏の深夜に繰り広げられてた、
 我慢比べ大会の何度かの降参を、ちょっとだけ振り返ってみますと、

 先ずは、はしゃぎ続ける子猫に対して、アレルギー反応が起きてしまい、
 一喝と同時に1階屋根へと室外退去。

 ところが、気になるもので様子を覗くと、見事にへこむ子猫を発見してしまい、
 再び室内へとご案内。

 そこで、暫くあやし、眠りに就いた所、自身の耳をマイク代わりに熱唱してきた、
 子猫の不気味な子守歌。

 喉自慢大会を、無理やり耳元で聞かされ、
 恐怖のあまり眠った振りが続けられなくなってしまった丑満時。

 冷静さを装い、眠った振りを解除して、恐る恐る子猫の顔を覗き込めば、
 キョトンとした表情でのご返答。

 一先ずほっとするも、その表情に感じる勘弁してくれよといった現実、
 困ったちゃんのオールナイト宣言。

 撫でる手を離せば、宣言通りにはしゃぎ出す子猫の姿に、
 天井を仰ぎ、こちらも負けずにお手上げ宣言。

 自然と溜め息が出る中、だるい体を起こすと頭に浮かんできた解決策というのが、
 1階屋根以外の室外退去。

 そこで、子猫をへこまさずに、
 自身も安心して眠れる手段というものが、何かないものかと考えてみた所、
 ふと気がついた単純な結論というのが、この数日間の子猫の寝床である、
 家の者が眠る1階の和室の濡縁。

 そうなんです、ようは、1階で眠ってる方へ、
 この困ったちゃんをバトンタッチする事。
 早速、暢気に遊んでいる子猫を左手に、ダンボール箱を右手に抱え上げ、
 濡縁目指し移動を開始。

 子猫がどんな表情をしてたかなんては判りませんが、
 2階の部屋のドアを開けて、階段を下りると、
 再び濡れ縁のある和室の前へと行き、
 お手上げモードを醸し出しつつ、バトンタッチを伝えたんです。

 すると、偶然にも夢の中ではなかったようで、
 反応よく笑い出し、押し付け交渉も難無く成立。

 和室へと入ると、笑いながらくつろぐ姿でも横目に、
 濡縁の前の網戸を開けてしゃがみ込み、先ずは今までと同様に、
 寝床のダンボール箱の内側が網戸越しに見えるように配置。

 続いて、この深夜の睡眠妨害の現況である、左手に抱えた困ったちゃんを、
 寝床へと収容すると、キョトンとした表情に願いを込めて、
 撫で撫でしながらの静かな説得タイム。

 「もう〜今度2階に上がって来ても入れてやらんよ〜、よかね〜、判ったね〜」
 などなど。
 まるで意味など判っていない表情の子猫から、撫でる手を離して網戸を閉じると、
 自身も寝床へと戻り、窓の外が気になりつつも横になってみれば、
 一瞬のうちに、起床を知らせるアラームが響き出す事に。

 大きな欠伸と共に体を起こせば、動き回るアラーム子猫でもよぎる事となり、
 まぶしさに更に目を細めつつ、朝日に照らされる1階屋根を、ざっと見渡し
 「おらんごたぁねぇ〜」と、
 朝食ついでに確認してみようかと、一先ず1階へ下りてみると、
 挨拶代わりに交わした言葉というのが、当然の如く子猫の様子。

 いざ聞いてみれば、少しばかりチョロチョロとしてたようではあるのですが、
 騒ぐ事もなく 寝床に落ち着き、意外にも静かだったらしく、
 更には、今も寝床の中でモジモジとしているとの話に、
 濡縁を覗いてみりゃぁ〜、見事なおとぼけモードだったもんですから、

 「あれだけはしゃげばねぇ〜」と、笑いっぱなでも咲かせ、
 眠気に細める目を再び細めさせられちゃってたという、
 おぼろげなチャチャがらみの雪景色から連想しちゃってた、
 月の光り降り注ぐ真夏の深夜の、納涼話だったわけなんですけどねぇ〜。
(2019.12.12)

●胃腸の日。
◆百円玉記念日ともいった11日の水曜日。
・当時、忘れてた頃にふと覗きに来られてたという、
 ご遠慮している上で置いていかれてた仕舞い込んでた置きぐすりに、
 これなんかどうです〜と逆に突っ込みたくなっちゃってたという、

 期待外れだったであろう全て未開封といった、
 「あらぁぁ〜そうですかぁ〜」ってな、
 お持ち帰りされてた光景も懐かしめる中、

 小学時代の半ば頃だったでしょうかねぇ〜、
 消化器系の手術後で、暫くは飲食禁止といった、
 点滴オンリーのじいちゃんを見舞いにいった時の事。

 ベッドサイドには、ばあちゃんの姿があり、自分たち子供に気をつかって一言。
 「暑かったろう、これでジュースでも買っておいで」。
 自分たちは、それぞれに100円を手にして自販機へ。

 ジュースを買って病室に戻ると、自然の流れでばあちゃんの一言。
 「ここに座って飲んでしまい」。
 その場所というのが、何と言いましょうかのベッドサイド。

 何も考えず、言われるままにジュースを飲みつつ、
 何気なくじいちゃんの顔に視線を移せば、
 あの時の表情たるや、なかなかのもんで、

 自分たちを見つめる表情に加え、咽まで鳴らしてしまったじいちゃんを見た瞬間、
 子供ながらに、うわぁ〜ばぁちゃん ってな感じで、
 背中を向けてジュースを飲んだ事を懐かしめちゃうんですよねぇ〜。
(2019.12.11)

●つんつくつん。
◆E.T.の日ともいった4日の水曜日。
・あれは原始反射というものを耳にしてた学生の頃でしたか、
 休み時間だったんだか放課後だったんだかで、
 1人の教員さんの奥さんが乳児を抱いて顔を出されてたもんで、
 立話ってな感じでの、和む雰囲気でも満喫しつつ、
 ふと試したくなってきちゃってた数種の原始反射。

 そんなこんなで、1人の者は把握反射をチョイスし
 赤ちゃんの手のひらに人差指をそぉ〜っと当てての
 指を握られ「おおぉ〜握手〜握手〜」。

 そうなると次に試せそうなのは、
 歩行反射でしょ〜ってな具合で、
 抱かれた状況の中、感覚頼りで足裏目指す人差指。

 そんなわけで、ぎこちない動きでのつんつくつん〜だったんでしょう〜、
 空振りしたみたいな指がえらく浮いてしまっちゃってたという
 思いもしてなかった奥さんのちょっぴりバックステップなんてのには、
 意識させられちゃうやら、照れくさいやらで、一笑いだったですもんねぇ〜。

 そんなこんなで、前日の3日には、
 地元太宰府の筑陽学園が、6連覇中の東福岡を破り11大会ぶり3回目となる、
 第98回全国高校サッカー選手権大会の切符を掴み取った事も伝えられれば、

 1994年12月の初代PSから現行のPS4まで、
 25年で4億5019万台の販売という、
 史上最も売れた据え置き型家庭用ビデオゲーム機として、
 プレステのギネス世界記録認定も伝えられてましたねぇ〜。
(2019.12.04)

●カレンダーの日。
◆奇術の日ともいった3日火曜日。
 「階段の踊り場で何回も休憩したもんなぁ〜、ありゃぁ〜重たかったぁ〜」、
 「これを2人でね〜、そりゃそうやろう〜、よう持って帰ろうと思ったねぇ〜」、
 「初めてのボーナスを全部よぉ〜全部〜、ほんと信じられんもんねぇ〜」ってな、
 その当時は手渡しされてたという、

 読書好き同僚さんを伴っての、
 初めてのボーナス時の、相談無しの一括使い切り帰宅、
 呆れた、へとへと、お持ち帰り百科事典だったらしい、
 思考回路に、ドカーンってな、紙変げ話でも
 何気に懐かしんでみちゃえば、

 あれはいつ頃に耳にしてたんだったかでの、「にしむくさむらい小の月」。
 「今月は30日までやったっけ、31日までやったっけ」に、
 「少ない月は、2月・4月・6月・9月・11月が、
  漢字の武士の士の十一で、
  にしむくさむらい小の月 って、覚えたぞ」、
 といったフレーズで耳に残る事になってたんでしたっけ。

 そんなこんなで、前日の2日には、
 今年の新語・流行語大賞も伝えられ、
 ラグビーワールドカップ日本代表のスローガン、
 「ワンチーム」が選ばれてたようでしたねぇ〜。
(2019.12.03)

●12月ですねぇ〜。
◆デジタル放送の日ともいった師走の初日の日曜日。
・あれは小学時代の半ば頃だったでしょうかねぇ〜、
 その頃に見てたテレビというのが、
 チャンネルなどの操作部がダイヤル式だったかボタン式だったかといった、
 カラー画面のブラウン管テレビ。

 そんなわけでして、片方の親が何かしらの番組を視聴してた際に、
 気に入って真似をしたくなっちゃってたという、
 傍迷惑企画、 週1回のテレビを見ない日。

 とにかく聞く耳もたずで、曜日の選択権だけを譲歩してきてたという、
 あれは何曜、これは何曜といった話し合いの中で、
 渋渋決めてたどこかの曜日。

 まぁ〜どれくらい続いてたんだかは覚えちゃいませんが、
 言い出してた当の本人が時よりやってくれちゃってたという、
 仕事から帰って来るなりのスイッチオン。

 そうなると、こちらはばれないように時計に目をやっての暫しのニタニタ。
 そんな具合で、テレビをつけて暫し眺めた後、
 「あぁ〜そうやったぁ〜」、「そんなに見たかねぇ〜」などなど、
 笑ってごまかしてくれちゃってたもんですから、

 「はぁ〜い、10何分」だとか、「今日はよう見たねぇ〜 30分」といった具合で、
 「それじゃぁ〜自分たちも」と、その時間分を視聴してたという、
 暫しの週1回のテレビを見ない日 だったわけなんですよねぇ〜。

 そんなこんなのこの本日、
 「ながら運転」などの罰則が強化された改正道路交通法の施行も伝えられれば、
 東京では観測が始まっていらい初めてという、
 10月半ば頃から11月末までに吹けばといった、冬の訪れを告げる木枯らし1号が、
 2年連続で観測されなかった事も伝えられてましたねぇ〜。
(2019.12.01)

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